=受精卵を診断するAI=

令和元年6月5日
WIRED より

●人工知能(AI)が
ディープラーニングによって

アルゴリズムに
受精卵の判定方法を学習させることで

着床に結びつく確率が高い受精卵を
見極める研究がされている。

実用化には課題もあるが
妊娠を望む人たちにとって
可能性を秘めている。


●胎生学者の仕事のうち
時間を要するのが
受精卵の格付け作業。

顕微鏡で形状を見ながら
クオリティを点数化していく。

丸みを帯びて均等な細胞分裂が
見られれば高得点

細胞が割れたり欠けたりしている
ものは不合格となる。

このスコアをもとに
優先的に着床させる受精卵を決める。

科学よりも直感に頼った
あまり厳密とは言えないやり方といえる。


●これに対して
細胞を採取し、DNAを抽出して
異常の有無を調べる

着床前遺伝子スクリーニングは
多くの情報が得られる。

しかし、高額な不妊治療に
さらなる費用が追加される。

つまり
人の手による受精卵の格付け作業は
精度は粗いものの

患者の体に負担をかけずに済み
多くの不妊治療クリニックにとって
導入しやすい方法というわけだ。


●STORKと名づけられた
ニューラルネットワークの実力が

人間の手作業に比べて
どのくらい優秀なのかを判断するため

研究チームは世界中のクリニックから
5人の胎生学者を集めた。

さまざまな研究所から取り寄せた
394個の受精卵の画像から
格付け作業をしてもらったのだ。

この結果、5人全員が同じ評価を下した
受精卵はわずか89個で

全体の4分の1にも満たなかった。

●受精卵の観察という
非常に時間のかかる作業を

アルゴリズムに学習させることで
精度は手作業よりはるかに高くなるという。

アルゴリズムが機能するかを判断する
厳しいテストを通過するまで
クリニックで使用することはできない。

今は、テストに合格するための
最終的な対策を練っている段階。

無作為に選ばれた少数の受精卵を対象に選び
胎生学者とAIが格付けを競っている。

何より重要なのは
STORKを使うことで本当にこれまでより
良い結果を得られるかどうかである。


●着床率の向上だけでなく
妊娠を正常な期間
維持できることが重要なのだ。

その点について
懐疑的な胎生学者も存在する。


●「アルゴリズムにできるのは子宮に戻す
  受精卵の順番を変えることだけです」
 
 「安全な妊娠が可能になると断言するには
  さらに多くのエヴィデンスを要します」 と

コロンビア大学
不妊治療センター部長は話す。

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